CASE 02 | 在庫・値引き

売れているのに、
利益が残らない。

売上を追うほど値引きと在庫が増える状態を、消化率・粗利・発注の順で組み替えた例です。

※ 実務でよくある状況を再構成したモデルケースです。数値は改善イメージであり、成果を保証するものではありません。

在庫と販売計画を確認するバックヤードのイメージ
01 / Observe

売上を「正価」と「値引き」に分ける

年間売上だけを見ると順調でした。ところが、売れ方を分けると粗利が漏れている場所が見えました。

業態路面セレクトショップ
1店舗
規模年商 約6,000万円
スタッフ4名
相談売上は前年並み
現金が残らない
値引き販売比率34%売上の3分の1が値引き販売
シーズン末在庫520万円次シーズンの仕入余力を圧迫
粗利率49%売上規模に対して利益が薄い
02 / Define

原因は「売れない商品」だけではなかった

人気商品は早期に欠品し、動きの鈍い商品だけが残る。発注・追加・値引きの判断時期がつながっていませんでした。

儲かる商品が欠け、
値引く商品が残る
初回発注が感覚頼み

売上目標からではなく、展示会での期待感を基準に数量を決めていた。

追加判断が遅い

売れ筋に気づいた頃には在庫がなく、正価販売の機会を逃していた。

値引き基準がない

シーズン末まで待って一斉値引き。早期の小さな修正ができなかった。

03 / Execute

発注から値引きまでを1本の運用にする

予測を当てるのではなく、外れても致命傷にならない仕組みに変えました。

準備

過去2シーズンを正価・値引きに分解

カテゴリ別の売上、粗利、消化率を整理。年間約280万円の粗利が値引きで失われている構造を可視化しました。

発注

初回数量を「最悪ケース」から設計

売れ筋候補は追加前提で初回を抑え、不確実性の高いカテゴリは型数そのものを削減しました。

週次

消化率で3分類

「追加する」「育てる」「早く手を打つ」に分類し、毎週15分だけ判断する在庫会議を導入しました。

修正

値引き以外の打ち手を先に試す

売場移動、コーデ提案、顧客案内を実行し、それでも動かない商品だけ段階的に価格対応しました。

04 / Monitor

売上横ばいでも、残る利益は変えられる

2シーズン後のモデル値。売上より、値引き・在庫・粗利の改善を優先しました。

値引き販売比率34% → 19%正価で売れる期間を確保
持越し在庫520 → 290万円次の仕入に使える現金が増加
粗利率49% → 55%売上約6,100万円でも粗利は改善
判断が早くなった

月末ではなく週次で、小さく修正できる。

スタッフも参加

売れ方の理由を共有し、販売行動に戻せる。

発注の迷いが減少

期待ではなく、リスク幅から数量を決められる。

問題発見から解決までのポイント

「売上が足りない」と決めつける前に、値引きと在庫で利益が漏れていないかを見る。小さな店ほど、売上増加より先に効く場合があります。

在庫と値引きの流れを、一緒に分解します。

今ある数字から確認するので、特別な資料は必要ありません。

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